春立つ日に寄せて

春立つ日に寄せて

4日の立春を迎えてから 明け方の空の色が明るさを増し一段と春めいてきたような気がします。

ここ数日雪も止み 大きな道路は今までの白一色ではなくアスファルトの路面となり 安心して運転できる嬉しい日が続いています。

立春という言葉を聞くと すぐに思い浮かぶのが 紀貫之(きのつらゆき)の歌です。
  ***袖ひじてむすびし水のこほれるを 春立つけふの風やとくらむ***

{着物の袖を濡らしながら 手に水をすくって遊んだ夏の日の楽しい思い出。
その同じ水が冬の寒さに凍りついていたけれど 立春の今日の風が きっと緩やかに溶かしてくれていることだろうなあ}

まだまだ屋根も庭も雪が一杯ありますが {立春}この言葉を聞くだけで心が浮き立ってきます。

立春。立春。春立つ日。(春)という言葉を口にするだけで春を迎える心の華やぎが気分を明るくしてくれます。

今日は寒くても吹雪ではないので 家中の窓を開け放って空気を入れ替えながら掃除機をかけました。
す~っと吸い込んだ空気が氷水のように肺一杯に満ちて行くのが解ります。
とっても冷たいけれど新鮮な空気が呼吸器をリフレッシュさせ 体を芯からシャンとさせてくる気がします。

開け放った窓を閉める前に ひんやり冷たい風をうけながら なんだか嬉しくて何度も口ずさんでみます。
{袖ひじてむすびし水のこほれるを 春立つけふの風やとくらむ)  
  春立つけふの風やとくらむ・・・・・

運転中の信号待ちの時 食事の支度や片づけの時 書類の整理やメールのチェックをする時 何かする度毎に貫之の歌を口づさんで過ごしました。
そして夜 布団に体を横たえながら もう一度口ずさんでから眠りにつきました。

 袖ひじてむすびし水のこほれるを 春立つけふの風やとくらむ

雪国で暮らしてみて春を待つ心の喜びと華やぎが どんなにか嬉しく楽しみなことであるかを 深く感じることができるようになりました。
そしてどんなに素晴らしく有難いことであるかも学びました。

三寒四温を繰り返しながらも もうすぐ訪れる春の足音が聞こえてくるようです。


最後までお読み下さってありがとうございます。
毎週火曜日に更新しています。次回二月十五日もどうぞご覧くださいませ。

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春は・・・

こんにちは。
こちらは年に数回しかない雪にりました。
春は名のみの~♪です。

古典の春は1月~3月
でもこれは陰暦でのことなので今とは1か月半位のズレが。
今の暦だと2月中旬~でしょうか。これだと季節感覚に合いますね。
ちょうど今頃がお正月(旧正月)で、春は転じて新年・正月の意味も。
迎春・頌春・初春・新春・・・

季節は日本人の生活に密接に結びついてる感じです。

「雪」と「春立つ日」と「紀貫之」でちょっと古典世界へ遊んでみましたw
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Author:言の葉IS
みちのく秋田在住。
座右の銘{往く言葉が美しければ 還る言葉も美しい}
日常の小さな出来事を綴ります。

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