紫の夢

平安京の香り

水無月の候。
新年の新たな誓いをまだたくさん残したまま折り返し月となった。

年年歳歳{ねんねんさいさい〉時間のたつスピードが増してゆくように感じられる。
歳をとった証しだろう。


この時節 藤・クレマチス・花蘇芳・パンジー・苧環〈おだまき〉・・・紫の花が多く目に着く。
先日も友人たちと今を盛りの菖蒲園にも出向き 美しさに魅了されたばかりだ。

紫・むらさき・ムラサキ・・・ 色彩然り その音の響きにも 風雅な平安京の香りを感じながら数日を過ごしていた。



そんなある日 静かだけれど 心にふっと寄り添うような 優しい写真を撮る方のブログがあり 杜若〈かきつばた〉が映っていた。
大きく一輪だけをアップで写しだしている写真。薄紫のかきつばた。

かきつばたを見て すぐに古典の一場面が心に浮かび コメントを書いた。
文面はもう朧だが内容はこんな感じでの往復があった、

〈か・き・つ・ば・た〉の一文字づつを頭に詠み込んで 一首作れと言われたときに 業平「なりひら」が詠んだ歌を思い出します。

***唐衣〈からころも〉着つつ馴れにし妻しあれば はるばる来ぬる旅をしぞ思ふ***


そのコメントに返信があった。
《 今日は雨なので読書をします。ちょうど手元に伊勢物語もあるので。》



なんて素敵なのかしら!この一首が伊勢物語にあることをさらりとおっしゃるので 嬉しくなってしまいました。当意即妙。感動しきり。


古典文学を読むと 相手が上の句を口ずさんだ時 直ぐに下の句を繋げる場面が良く描かれている。
子供の頃から なんて古雅というか都雅というか 教養がありスマートで 恰好好いんだろうと思っていた。

平安京に十数万人の人々がいたが 貴族は二百人足らずだったそうな。
その貴族の世界で 当然にやり取りされていた場面を彷彿とさせるような機会を頂いたのだ。

紫式部の世界にワープしたようだった。世の中には未だ出会わない素敵な出会いが一杯。

素敵な体験に感動と感謝。
紫の夢 平安京の香り・・・加速度で衰えゆく海馬を刺激し 新たな知識も補いながら 優しさ 賢さ 気遣い 教養 謙譲 感謝 そして常に感動できる心 一つ一つ大切に養いながら 十二単のように美しい色重ねで身に付けてゆきたいものだ。

神様の下さった《気付きと学び》に感謝しながら。

拙いブログを最後までお読み下さって本当に有難うございます。
毎週火曜日に更新しています。次回は六月十四日です。どうぞご覧下さいませ。  

    

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Secre

伊勢物語

こんにちは。

杜若といえば・・・根津美術館所蔵、尾形光琳作、国宝「燕子花図屏風」を思い出します。
杜若の群生だけが描かれているのですが、見た人は伊勢物語八橋の場面を思い浮かべ
金箔が施された六曲屏風に在原業平の華麗な世界が広がります。

世界の古典源氏物語に比べれば小品になるかも知れませんが
お能「井筒」始めその他多くの作品の元ネタになった、きらりとした輝きを持つ歌物語ですね。

都内に出る時は隅田川を渡るのですが
「名にし負はば いざこと問はむ 都鳥 わが思ふ人は ありやなしやと」を思い出します。
(江戸東京博物館に行った時、ラッキーだと「言問団子」を買うことが出来ます。。。)

古今集くらいならいいのですが新古今になると、とても優美なのですが、本来自分の心情を吐露する手段だった歌が、どのように歌うかの技巧が先に来ているような気がして、やっぱり万葉集が好きかなぁ~です。

No title

素敵なブロ友さんとの出会いですね!!!

すてきなご縁です♪

同じ感性のある方が集まってらっしゃいますよ^^

私の稚拙な文章でのブログでも

素敵なコメント書いてくださる葉ISさん

いつも感謝です!!

No title

相馬先生、こんばんは。仕事が終わり帰宅して今、先生のブログを
読ませて頂きました。

 時が経つのは私も年々早くなっているように感じます。確か、「ジャネー
の法則」というものですよね。

 簡単に言えば生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆
数に比例する(年齢に反比例する)。

 例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、
5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての
10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳
の人間の10日に当たることになる。

 だから一年が年をとるごとに短く感じるんですよね。本当に私も年をとった
のだと実感しています。

 伊勢物語はかきつばた、は凄く有名ですよね!確か意味は「唐衣の着慣
れたように、慣れ親しんだ妻が都にいるので、遥々やってきたこの旅を(し
みじみと悲しく)思う。ですよね・・・で、これを聞いた人々は皆、干し飯の上に
涙を落として、(干し飯)がふやけてしまった、と。

 即興でこれほど素晴らしい短歌を詠めるのが凄いですよね。私も見習わない
といけませんね。





No title

言の葉ISさんのブログを読ませていただくと、日本語の美しさを感じます。

日本語は奥深く、意味深い言葉がたくさんあります。

ひとつひとつの言葉の意味を、言葉の響きを、そして言葉の美しさを大切にしたいと思います。

No title

日本人の心の豊かさを感じますね
私も伊勢物語好きで読んだことがありますが
今の人にはこういう感性を持つのって難しいんでしょうか
私の場合は 歌の知識もないので
余計難しいとは思いますが・・・

せっかく日本には美しい四季があって
日本語はすごく美しい言葉なんだから
いつかこういう趣を持った人になりたいです

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菜の花様へ

コメント有難うございます。

スタート時からずっと応援して下さって感謝一杯です。

これからも宜しくお願いします。

よっちママ様へ

いつもコメント有難うございます。

今日からやっとこの欄でお礼を伝えることができるようになりました。

嬉しいです!!

今後ともどうぞよろしくお願いします。

ラステイ・ネイル様へ

コメント有難うございます。

ラステイ様の 深い知識をいろいろと学ばせて頂いております。

歳の取り方のメカニズムというか 凄い理論があったのですね。

これからもいろいろ教えて下さいね。(*^_^*)

どうぞよろしくお願いします。

秘密のさいこちゃん様へ

さいこちゃん いつも素敵なコメント有難うございます。

今日からやっとこの欄にかかっていたロックを解くことができました。

FC2さんに問い合わせれば早かったのですね。

パソコンの先生がずっと解けなかった謎は設定のミスにありました。
≪ホームペーjを作った先生の設定ミスなのでFC2さんも難解だったと思いますが親切丁寧に教えて頂きました。》

さいこちゃんのように 一目瞭然 見やすいコメント欄にはできませんが これからはこの欄を使ってお礼を言わせて頂きますので ご覧になって下さいね(*^_^*)

さいこちゃんのブログは きれいで 可愛くて  整頓が行き届き 見やすいです。
何時か近ずけるように頑張りますのでいろいろ教えて下さいね。

Meipapa様へ

コメントを有難うございます。

「三本の道>の時も コメントを下さったのですよね。
大変失礼いたしました。

これからはやっとこの欄からお礼が言えるようになりました。

今後ともどうぞよろしくお願いします。

No title

こんにちは。

やっとあたたかな日が増え、我が家の庭にも、
紫色の花達が、可愛らしく可憐な顔を見せてくれ始めました。
言われてみれば、初夏は紫色の花を見る機会が多いですね。

ブログのコメントを通してのステキなお付き合い。
趣のある交流ができることも、とても嬉しいですね。

ひいち様へ

こんにちは。
コメントを有難うございます。
とってもとっても嬉しいです。

このブログは今年の一月に始めました。

それまで全く知らなかった方々とこうしてパソコンの画面を通して
交流できるようになったので メカ音痴なりにパソコンに
トライしたお陰だと思っています。

いい方々ばかりに巡り合えて 感謝の日々です。
これからもどうぞよろしくお願いします。

今「りかさん」届きました。(^_-)
プロフィール

言の葉IS

Author:言の葉IS
みちのく秋田在住。
座右の銘{往く言葉が美しければ 還る言葉も美しい}
日常の小さな出来事を綴ります。

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