耳を澄ますと

耳を澄ますと

昨年の秋に植え替えたチュウーリップが芽を出した。 

(咲いた 咲いた チューリップの花が 
    並んだ 並んだ  赤  白 黄色 
           どの花 みても きれいだな)

子供のころからどれだけ口ずさんだか判らない この歌を毎日口ずさみながら 庭に目をやる日々が始まった。
一度伸び始めるとチューリップは 毎日目に見える速さで伸びる。
あっという間に 10センチほどに伸びてきたが 最近よく降る季節遅れの雪に少し戸惑気味だ。

幼い頃からこの歌は 何処の子供たちも 親や祖父母に習い一緒に口ずさんだ思い出があるのではないだろうか。
そして花や草木の名前を余り知らない人でもチューリップを知らない人はいないのではないかと思う。

この花が咲くころは いつもうららかな日差しと快い風 のんびりと心ひららかな時間が寄り添い何だか幸せな気分になったものだ。


石巻大川小学校の子供たちの 数十個もの泥にまみれたランドセルが並んでいる映像を見た。
赤や黒のランドセル クレヨン キャラクターの手提げかばん 卒業証書を入れる筈だった筒 ハーモニカ
幼い持ち主を失った遺品に わが子や孫の面影を偲び佇む姿に胸が詰まった。

背中のランドセルを揺らしながら 飛んだり跳ねたり走り回っていた子供たちの 元気な姿も 弾む声も とびきり明るい笑顔も 一瞬にして波の彼方に持ちさらわれてしまった。



原発による電気は全体の三割だそうだ。
一億三千万の国民一人一人が節電をすれば 原発に頼らない方向で何とかできないものかとも思う。

家の中での節電は当然だが 煌々と一晩中昼のような明るさを保っていたコンビニや スーパー や デパートが(申し訳ありません)と張り紙をしながら節電をしている。
店内に入ると熱くて息苦しいほどだった暖房も温度が下げられている。
自動販売機や 高速道路の明かりなど 暮らしを見直していけば 大きな力となる筈だ。

資源に乏しく輸出国である日本は物作りによって成り立っているわけでもあり 多くの生産工場を抱える現状で 全く原発を不要とすることは難しいだろうが コストよりも安全の上にも安全を重視し テレビで引っ張りだこのように出演している 立派な専門家達は 惨状の解説をする以前の 安全を検討する段階での発言に知恵と力を注いでほしいと強く願う。

山鳥のほろほろと鳴く声聞けば 父かとぞ思ふ母かとぞ思ふ  行基(ぎょうき)    
(山鳥のほろほろと鳴く声が聞こえると 父の声が思い起こされ または日常最も耳にした母の声ではなかと懐かしさが募ってくる。)

一瞬にして親から引き離された子供たちの 父・母を呼ぶ声と 父・母の声を求め耳澄ます姿が浮かんで来るようだ。

親子や祖父母とともにチューリップの歌をうたいながら 穏やかに過ごした時間を懐かしみながら その時間や思いを味うことなく旅立ってしまった小さな尊い命を 惜しみ心からご冥福をお祈りするばかりです。


お読み下さって有難うございます。
毎週火曜日に更新しています。次回は四月五日です。どうぞご覧くださいませ。

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Secre

プロメテウスの火

こんにちは。

神話の時代、プロメテウスは人間に火を与えました。
それは人々を寒さや闇の恐怖から救い、技術と文明をもたらしました。

第二のプロメテウスの火と言われる原子力。
資源に乏しい技術立国日本を支える力です。

でも光が明るければ明るいほど影は濃くなります。
手にした力が大きければ大きいほどそれを御するのは難しくなります。

人間を幸福にしたはずのプロメテウスはゼウスから重罰を科せられました。

プルトニウムは冥界の王プルートにちなんで付けられた名です。
それが少しずつ世界を脅かしているようにも思えます。

でも神話の時代はやがて終わりを告げ、人の歴史が始まります。

人々が現代の神話を一掃し、また、新しい歴史を創り出す
そんな日を願っています。

No title

 相馬先生、こんばんは。HNを変えました(もともとこのHNの略だったんですが)

 確かに電気って日常では「あって当たり前」みたいな考えで有限であることを忘れて湯水のようにつかっていた気がします。車だってエコカーの時代なのに、一人ひとりの心がけで節電出来るのに、便利さを優先して無駄に電気をつかっていた気がしますね。自分は京都にいるので体験していませんが、被災者たちの電気が無い生活を想像すると胸が痛みます。

 節電ではこういう方法がある、というものを少しまとめてみました。見当違いだったら申し訳ございません。

・電気ストーブやドライヤーなど消費電力の大きな物の使用を極力控える。
・暖房機器の設定温度を下げる。
・炊飯器・ポットなど保温機能はできるだけ使用をさけて下さい。
・カーテン、雨戸を閉め断熱効果を上げる。
・冷蔵庫はむやみに開け閉めしない。
・洗濯乾燥機の使用を避け、可能な限り自然乾燥で。
・温水洗浄便座の温水や保温便座の設定温度を下げるもしくは停止。
・家庭内では家族は出来るだけ1カ所の部屋で過ごす。
・(電気温水器)お風呂は家族皆で間を空けない、前の人が風呂から上がればすぐ次の人がお風呂に入る。
・(電気温水器)お風呂のフタは確実に、湯に浮かして使う保温シートも効果的、100均にもあるかと思います。
・テレビ・ビデオ、パソコンなど待機電力のある機器は主電源から切る、またはコンセントを抜く。

 一人ひとりがこれを心がけるだけでも、大分違ってくると思います。

 日本は資源に乏しいのに、無駄使いは多いんですよね。一時期はやった言葉にMOTTAINAI(もったいない)というのがありましたが、流行がすぐにすたれる日本。いまやもったいない事の嵐ですがらね。


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Author:言の葉IS
みちのく秋田在住。
座右の銘{往く言葉が美しければ 還る言葉も美しい}
日常の小さな出来事を綴ります。

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